心の傷は時間が癒す?

久々の記事となります。

今回のテーマは心の傷は時間が癒してくれるか?というお話です。

 

パレスチナの件といい、世界情勢がやや不安定な感じで海外に行くのが少し怖いですが、最近見た動画で印象に残ったものが1つ。


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イスラエルハマスに襲撃されたライブ会場でDJをしていた日本人の動画です。

といっても現地の様子などは撮影されていなかった(?)ようで、帰国後に何があったのかを語ってくれました。

 

要約すると、急にテロリストが発砲してきて、自動車で逃げるも弾丸がかすめて死を意識したこと。そしてガソリンスタンドの事務室に逃げて、イスラエル兵がテロリストをやっつけるまでそこで過ごし、避難場所に指定された住宅地に逃げ込んだまでの話。

 

この人は無事に逃げることができ、日本に帰国できましたが残念ながら道中で亡くなったり、連れ去られてしまった人がいたということです。

 

これは少しびっくりしたのですが避難場所では役割分担がしっかり決まっていて、おばあちゃんが食事を作ってくれたりしたそう。

これまで迫害され続けた民族ですから、きっとこういう事態に対する対処がしっかりと練られているのでしょう。

 

と、ここまでの話を語っていた彼ですが、動画を見ているとまだ声が少し震えているように見えますし、とてもショッキングな出来事だったと思います。

DJということもあり自宅にはスタジオがあってそこは静かな環境なのですが、今でもちょっとした物音に敏感になってしまい落ち着かないとのこと。

 

帰国してから病院に受診したそうですが、素人目から見てもPTSDになってしまったのは明らかです。

 

そして、タイトルに戻るとこういったトラウマは時間が癒してくれるか?ということです。

結論から言ってしまうとある程度解決してくれることはありますが、完全に癒してくれるということは決して無いということです。

 

私もPTSDとまでは診断されていませんが、これまでの人生を振り返るとまあまあひどい目に遭いました。

確かに時間が解決してくれたところもあるとは思いますが、そういった辛い記憶が消えてなくなることはありませんし、頭の中には残り続けます。何気ないことがきっかけでそれを思い出してしまうことはありますし、なかなか人に相談するというのもできないのが現状。

 

ある意味それって防衛本能的なところもありますし、それがおかしいというよりはむしろ体の反応としては正常ともいえます。

 

先ほどの動画の人も、物音に敏感になってしまったのは時間が経つにつれて良くなることはあっても、ちょっとしたことで今後フラッシュバックしてしまうことは十分考えられます。
例えば夏になると花火大会の音で銃声を思い出してしまうことはあるかもしれません。

 

確かに辛い経験が人生の糧になることもありますが、あまりにひどいケースは投薬治療やカウンセリングなど適切な治療は受けるべきですね。

 

ジャニーズの件もそうですが、男性側の被害者の支援っていうのはまだまだ進んでおらず、こういったトラウマやPTSDに理解のない病院も結構あるので、それがもう少し改善される世の中になればよいかと思います。今回はここまで。

 

明日も平穏な1日が過ごせますように。