生きていればそれだけで良いんだよという言葉

この数週間は少し別れの話が多かった。

と言ってもこれは私の話ではなく父親の周りで起きたことで、最近同級生たちと飲み会に行って話すと、周りで亡くなったり病気になった人がちらほら出てきたから。

 

私の父親は今のところ肩が少し痛いだとか、昔より少し太ったとかそれくらいの変化しかないけど、父親の元同僚で亡くなった人がいたという話を聞かせてもらった。実はその人は僕とは無関係ではなく、幼少期に一緒に旅行に行って、同じペンションに泊まったり遊んでもらったことが何度もあった人だ。

 

流石に昔の話なのでその人の顔ははっきりと覚えてないけど、まだ亡くなるには少し若い印象なので心にポッカリと穴が空いてしまったような感じです。

そりゃあ人間って生まれたらいつか死ぬ生き物だけど、毎回亡くなった話とか聞いても実感がわかないですよね。

 

他にも病気になった人は結構周りにいて、そこまで深刻な話ではなくても病気というのは明確に死への距離が近くなるもの。

 

そんな中で父親は僕に対してとても意味深な言葉を口にしました。

人生生きてて何もうまくいかなかったり、何か達成達成できなくても命さえあればそれでいいんだよと。

これはとても僕に突き刺さる言葉。

 

僕とそれなりに付き合いが長い人は多分知っているだろうけど、僕は一度死のうと思って色々と周りに迷惑をかけてしまったことが過去にありました。

詳しい話はここではしませんが、あのときは普段滅多に泣かない父親が号泣したし、周りの人にも心配をかけてしまいました。

 

その感情自体は僕が高校生の時から抱いてきたもので、高校から帰る最寄りの駅で何度も電車に吸い込まれそうになったことがありました。

もちろんそのときに一歩踏み出していないから今ここで生きているわけですが、もしその時僕の背中を押すような何かがあったら僕はここにいないことでしょう。

 

それから私は色んな人に出会い、旅に出て昨年は無事にタイに渡航することもできました。

少なくとも高校時代の私は大人になってから、こんなに動き回れるとは想像もできてなかったわけです。

 

なので、生きていればそれだけでいいんだよという言葉は今の僕にとってとても突き刺さる言葉で、辛いことはあるけど今はまだ死ぬときじゃないかなと思ってます。

とはいえ地震とか何があるかわかりませんから悔いのないように生きましょうって話ですね。

 

きっかけは少し悲しいけど、とても自分の心に残る言葉でした。